お片づけ中、つい手が止まってしまうことありませんか?
「よし、今日は片づけるぞ!」
そう思って引き出しを開けたのに、気づけば手が止まっている。こんな経験、ありませんか?
- 昔の写真を見つけて、思い出に浸ってしまった
- 子どもの作品を前に、「まだ残しておきたいな」と迷った
- 思った以上にモノが多くて、始める前より気持ちが重くなった
- 気づけばスマホで、お片づけと関係のないことを調べていた……なんてことも。
実はこれ、お片づけをしているとよくあること。
整理収納アドバイザーの私だって、もちろんあります。
でも、そんなときに思い出してほしいことがあります。
お片づけの手が止まることは、決して悪いことではないということ。
今日は、片づけが思うように進まないときの気持ちと、そんな自分との付き合い方についてお話しします。
手が止まるのは、心が動いているからかもしれない
片づけをしていると、モノを手に取るたびに、いろいろな気持ちが湧いてくることがあります。
例えば、こんなとき。
- 昔の写真を見つけて、当時の出来事や人との思い出がよみがえる。
- 子どもの作品を見て、成長した姿を思い出す。
- いただきものを手にして、贈ってくれた人の気持ちを考える。
- まだ使えるモノを見て、捨てることに抵抗を感じる。
- モノの多さに圧倒され、どこから手をつければいいのか分からなくなる。
どれも、ただモノを選んでいるだけではないんですよね。
思い出を振り返ったり、自分の価値観を考えたり、これからの暮らしを想像したり。
知らず知らずのうちに、いろいろなことを考えています。
だから、手が止まることがあるんです。
「これは本当に必要かな?」
「今の私にとって、これは大切なモノかな?」
「家族にとってはどうだろう?」
そんなふうに、自分や家族にとってのちょうどよさを探しているのかもしれません。
もちろん、疲れていたり、集中力が途切れたりすることもあります。
でも、少なくとも、手が止まったからといって「私は片づけが苦手なんだ」「やる気がないんだ」と決めつける必要はありません。
片づけは、モノを動かすだけでなく、自分の気持ちと向き合う時間でもあるのです。
整理収納アドバイザーの私だって、手が止まります
「みさきさんは、整理収納アドバイザーだから、家の中もサクサク片づくんですよね?」
そんなふうに思われることがあります。
でも、実際はそうでもありません(笑)。
例えば、子どもが小さかった頃の作品を見つけたとき。
当時よく着ていた服を手に取ったとき。
何気ないモノなのに、その頃の家族の様子や出来事が浮かんできて、なかなか手放せないことがあります。
「これ、捨ててしまっていいのかな」
「もう少し取っておきたいな」
「今は使わないけれど、やっぱり大切だな」
そんなふうに迷うこともあります。
整理収納の知識があっても、思い出や気持ちに迷いがなくなるわけではありません。
むしろ、モノにはそれぞれの背景があるからこそ、簡単には決められないこともあると思っています。
だから私は、迷っている自分を無理に納得させようとはしません。
今は決められないなら、決めなくてもいい。
少し時間を置いてから、もう一度考えてみてもいい。
お片づけには、自分の気持ちを置き去りにしないことも大切だと思うのです。
片づけの手が止まったとき、試してほしい3つのこと
では、実際に手が止まってしまったときは、どうすればいいのでしょうか。
無理に気持ちを奮い立たせなくても大丈夫。
そんなときに試してほしいことを3つご紹介します。
① いったん手を止めて、休んでみる
集中できないときや、気持ちが疲れてしまったときは、いったんお片づけから離れてみましょう。
お茶を飲んだり、窓の外を眺めたり、違う部屋で過ごしたり。
少し時間を置くだけで、気持ちが落ち着くこともあります。
休んだあとに再開してもいいし、今日はここで終わりにしてもいい。
お片づけは、長時間頑張ればうまくいくというものでもありません。
自分の気持ちや体調に合わせて、休むことも大切にしてくださいね。
② 「今日はここまで」と、小さく区切る
お片づけを始めると、つい「あそこも、ここも」と、あれこれ気になってしまいます。
でも、一度に全部を終わらせようとしなくても大丈夫。
引き出しひとつ、棚の一段、引き出しの中の文房具だけ。
そんな小さな範囲でも、十分です。
「今日はここまでできた!」
そう思える経験を積み重ねることが、次の一歩につながります。
大切なのは、たくさん片づけることよりも、無理なく続けられること。
小さな一歩も、暮らしを変えていく大切な一歩です。
③ なぜ手が止まったのか、自分の気持ちを言葉にしてみる
実は、これが私のおすすめです。
手が止まったとき、少しだけ立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
「どうして、今、手が止まったんだろう?」
例えば、
- 思い出がよみがえって、懐かしい気持ちになった。
- 捨てるのがもったいなくて、決められなかった。
- まだ使えるから、手放すことに抵抗があった。
- モノが多すぎて、何から始めればいいか分からなくなった。
- 自分だけで片づけることに、疲れてしまった。
理由が分かると、次にどうすればいいのかも見えてくることがあります。
思い出のモノなら、写真に残す方法もあるかもしれません。
まだ決められないモノなら、保留にして時間を置いてもいい。
モノの多さに困っているなら、範囲を小さくしてみる。
自分だけで抱え込んでいるなら、家族に相談してみる。
手が止まった理由によって、次の行動は変わります。
無理に答えを出そうとするのではなく、まずは自分の気持ちを知ることから始めてみませんか?
お片づけに正解はない。大切なのは、わが家にちょうどいい暮らし
お片づけというと、効率よく進めることや、モノを減らすこと、きれいに収納することに意識が向きがちです。
もちろん、それらも大切なことです。
でも、忘れないでほしいのは、お片づけはきれいな部屋をつくることだけが目的ではないということ。
その先にある、自分や家族の暮らしを心地よくすることが大切なのです。
誰かにとっての正解が、わが家にとっての正解とは限りません。
SNSで見かける素敵な収納を、そのまま取り入れなくてもいい。
家族みんなが同じ考え方で片づけなくてもいい。
それぞれの好きなモノや大切にしたいこと、暮らし方を尊重しながら、わが家に合う方法を見つけていけばいいのです。
だから、途中で立ち止まってもいい。
迷ってもいい。
すぐに答えが出なくてもいい。
そんな時間も含めて、自分たちの暮らしをつくっているのだと思います。
最後に。焦らなくても大丈夫。あなたのペースで。
お片づけ中に手が止まってしまうあなたへ。
どうか、そんな自分を責めないでくださいね。
思い出に浸ってしまう日があってもいい。
モノを前にして、なかなか決められない日があってもいい。
思うように進まない日があってもいいんです。
お片づけは、毎日頑張り続けるものではありません。
進む日もあれば、立ち止まる日もある。
迷う日もあれば、思い切って手放せる日もある。
どれも、あなたの暮らしを整えていく途中のこと。
「今日はここまででいい」
そう思えることも、大切にしてほしいのです。
誰かと比べなくて大丈夫。
焦らなくても大丈夫。
あなたのペースで、あなたにとって心地よい暮らしを見つけていきましょう。
今日も、ぼちぼちいきましょか!
暮らしの編集室 散らかる家族の毎日を、心地よくリライトする。
お片づけのこと、家族とのコミュニケーションのこと、日々の暮らしのこと。
ブログでは書ききれない小さな気づきや、毎日を心地よくするヒントを、WEB雑誌のように丁寧にお届けしています。
家族も自分も大切にできる、わが家らしい暮らしを一緒に見つけていきませんか?
